2025/08/18 17:39
ガーネットといえば皆さん『赤い石』を連想される方が多いとおもいますが、いかがでしょうか
私も天然石屋に勤めて最初の頃は【ガーネット=赤い石】と思っていました。
実は、ガーネットは
『近い化学組織をもった等軸晶系の鉱物グループ』の総称を指します。
その化学成分は20種類以上ともいわれています。
(例)
・ムーンストーン、ラブラドライト、アマゾナイト、アンデシン→フェルドスパー(長石)グループ
・ルビー、サファイア→コランダム(鋼玉)
・アクアマリン、モルガナイト、エメラルド→ベリル(緑柱石)
などなど。詳しく調べたい方や詳細は是非各々で(汗)ここでは簡単簡潔にお話をしておりますm(__)m
お話はガーネットに戻ります。
ガーネットグループを大きく分類すると
・アルミニウムガーネット→レッド、オレンジ系
・カルシウムガーネット→グリーンや褐色系
の二つに分けられます。
またそれぞれ含まれる成分によって3つずつ
・アルミニウムガーネット→パイロープ、アルマンディン、スペサルティン
・カルシウムガーネット→アンドラダイト、グロッシュラー、ウバロバイト
に枝分かれして、上記の6種類が主な種類とされています。
(※ウバロバイトは大きな結晶形で産出されることが少ないため市場に出回ることも多くないそうです。)
また2種類以上のガーネットが混合した固溶体もおおく
・ロードライトガーネット→パイロープ+アルマンディン
・マラヤガーネット→スペサルティン+パイロープ+アルマンディン
・マリガーネット→グロッシュラー+アンドラダイト
が有名どころです。
またカラーチェンジガーネット→パイロープ+スペサルティンなどもありますよね
※カラーチェンジガーネットの多くはパイロープとスペサルティンの固溶体とされますが、例外もあるようです。
奥が深いガーネットグループ、ここでは簡単にしか書いていませんが、是非気になった方はもっともっと掘り下げて調べてみてください。
とても楽しいですよ